乙女的恋革命ラブレボ
この内容は近親相姦16禁となっております
苦手な方は閲覧しないようご注意下さい
花一匁 ―はないちもんめ― 43
「、居るか?」
日も沈んで夜、9時を回った頃の訪問
声で直に鷹士だと解って扉を開けて顔を出した
「・・・何」
「今日の事について悩んでるんじゃないかと思ってな」
兄ちゃんで良ければ相談に乗るぞ?と言うものだからとりあえず部屋に招き入れて
適当な場所に座るように促して自分がベッドに腰掛ければその隣に腰を下ろしてきた
ギシリ、と僅かに軋んで
鷹士が座ることで同じベッドに腰をかけていた俺の上体も僅かに揺れる
「・・・」
一瞬息をつめてしまう
何故か、鷹士の今の行動が俺の気にかかったのだ
そんな自分に首を傾げながらもとりあえず話を切り出す
「日本には休養の為に戻ってきたんだ」
「・・・じゃあは日本では活動したくないのか?」
「え、あ、いや・・・正直それは迷ってるんだけど
俺が日本で働く事で鷹士やヒトミに迷惑がかからないか心配でさ」
「俺たちなら大丈夫だぞ?そんなに気にする事は・・・」
「じゃあ鷹士はヒトミがどこの骨ともわからないハイエナ共に付け狙われても良いってのか?」
「は、ハイエナ!?」
「そうだよ
・・・あのさ、俺一応外国のトップモデルなんだけど
俺が過去経験した事、聞いたんだろ?忘れたのかよ」
そこまで言うと鷹士は弾かれたように顔を上げて
一瞬驚いた表情を見せた後に苦痛の色に変えた
それを確認した俺はそらみろと言わんばかりに肩を空かせる
「俺が日本で活動することで俺の周りは勿論、俺と瓜二つのヒトミや
それなりに格好良い鷹士に火の粉が飛ばないとも限らないだろ?
俺は男だからまだしも、ヒトミが俺と同じ様な目に合ったらそれこそ・・・」
「それは違う」
一大事だろ、と言いかけた所で鷹士が強い口調で口を挟んできた
驚いて鷹士を見やれば真剣な表情が俺を見据えている
何が違うのか、それが理解出来ずに眉を顰めて鷹士を見れば
鷹士は上半身俺に向き直って両肩をわしっとつかんできた
「だって俺の大切な弟だ
ヒトミと同じぐらい、いや、それ以上に大事だって思ってるんだぞ!?
男だからとか、そんなの関係ないじゃないかっ!
兄ちゃんはお前が向こうで辛い目に遭っていたって聞いただけで凄く辛かったんだからな!?」
イキナリ真剣にブラコンを全開にする兄
真顔でそんなこっぱずかしい事を口に出来るのはこの人物ぐらいではなかろうか
顔が多少熱くなる事を自覚しつつ、やんわりと押しのけてため息をつく
「心配してくれるのは嬉しいけどさ
身内に事が及ぶようなら俺は日本で仕事はしない」
「・・・海外でなら・・・仕事するのか?」
「そりゃあ・・・それで飯喰ってるわけだし・・・」
「また・・・海外に行くのか?」
「高校卒業したら・・・また仕事再開する予定
事務所にも二年間の申請を出してるし・・・実際日本の事務所でこっちでの
活動が許可されたそうだからこっちでずっと活動できるのかは聞いてみないと解んねぇけど」
ボソボソと自分の中で決めていたことをここで初めて鷹士に告げてみる
以前から言おうとは思っていたのだが
帰ってきて早々先に「もう海外は駄目だ」というお言葉を喰らってしまった為
言い出すタイミングを計れずにいたのだ
そう言えば案の定鷹士は顔色を変えて
「・・・聞いて無いぞ」
怒った様な、密かに眉を寄せた表情を作って
その表情に対して苦笑いを作りながらベッドから腰を上げると距離を取る様に数歩後ずさる
「言って無いから聞いてなくて当たり前だろ?」と返せば
怒った様な表情から今度は悲しそうな表情に変わって、俺から顔を背けると
呟く様な声が聞こえてきた
「日本でも・・・活動はできるんだろう?
だったら二年後に日本で仕事を再開すればいいじゃないか
わざわざ海外にいかなくても・・・」
「鷹士やヒトミに迷惑がかかるんだから海外で活動するしかないだろ?
俺だって好きで海外に行きたい訳じゃ・・・ないけど
モデルの仕事は好きだからさ」
部屋の中を適当に歩いてもう一度鷹士の前まで行くと自分の気持を鷹士に伝える
そうだ、俺だってモデル自体気に入っているし、できる年齢まで続けたいと思っている
どうせ続けるのなら海外の慣れた事務所の方が何かと気も楽で
なにより鷹士やヒトミに対する心配事も殆ど無くなる
しかし鷹士は伏せていた顔を上げると
やはり海外に行く事に反対なのか、食い下がってきた
「迷惑がかかるって決まったわけじゃないだろう?」
「・・・そんなもん火を見るより明らかだろうが
俺がここに居ることがマスコミに漏れただけで警察沙汰になったのに」
鷹士も解っている筈なのにこの様子は珍しい
ここまで話せば普段の鷹士なら快く海外出張を許可してくれている筈なのに
しかし俺の予想とは反して鷹士は凄い剣幕で怒鳴り始めた
「っ・・・海外に行く事は・・・俺が許さないからな」
「・・・はぁ?た、鷹士・・・でも、もう事務所にはそう申請して」
「駄目だ! 絶 っ っ っ っ 対 に 駄 目 だ !!」
「っ・・・?」
文字通りぽかーんと口を開けたまま鷹士の様子を見る
めをぱちくりとさせて何度も確認するが
刺すような目つきで俺を睨み据えるその顔は初めて目にしたものだった
何をそんなに怒る事があるのだろうか
思わぬ珍しい光景にそのまま暫く鷹士を見下ろしていたのだが
おもむろに鷹士も立ち上がって、その様子に俺は一歩脚を引いた
しかし
距離を取ったはずの鷹士の姿がいつの間にか見えなくなっていて
気が付けば温かい腕に包まれるように部屋の真ん中に立ち尽くしていた
俺の直目前には鷹士の髪
顎が鷹士の肩に当たって、それでも痛いほどではなくやんわりと抱き寄せられていた
後ろ回された腕が俺の背中を撫でて、片腕が後頭部を捉えると
まるで頭を撫でるように上下に動く
「・・・」
耳元で響く鷹士の声
「もぅ・・・兄ちゃんから離れないでくれ」
耳朶を掠めた感触と共に微かに濡れた音が響いて
そのくすぐったさに思わず身を捩ると鷹士の腕の力が強まったのが解った
「ずっと一緒が良いんだ・・・、お前とずっと」
「鷹士、耳くすぐったいって・・・」
悪戯とばかりに耳に触れるだけのキスが繰り返される
ダイレクトに届く感触と音に、妙な気分を感じながらも
徐々に首筋、頬と辿って唇に近づいてくる事をハッキリと理解して
それでも本気で拒もうとしない自分が居る事に少なからず驚いていた
(・・・これって・・・キス、だよなぁ)
触れるだけのキスを数回唇に受けて
目を伏せている鷹士の瞼を見つめながら冷静に考えてみる
(俺たちって兄弟だよな・・・?これっていわゆる近親相姦って奴じゃ・・・)
いや、まぁでもキス位外国では当たり前か、と思うがそれはあくまで
親しい間柄での挨拶という範疇であって決して唇にするものではない
(だとするとやっぱりこれは・・・いわゆる・・・恋人が、するよう・・・な・・・)
繰り返される触れるだけの幼いキスに思考が鈍ってきて
何度目かで唇が押し付けられた時
つい今までケビンとしていた弾みで自ら唇を開いてしまって
それに当然の様に舌を差し込んできた鷹士に驚いて目を見開いてしまった
「んっ!?」
思わず身を硬くして鷹士の両肩を押す、が
同時に目の前の鷹士の瞳がうっすらと姿を見せて
深い茶色がかった眼球が俺の表情を映し出した
眼に映った自分の表情を自覚して一気に顔に熱が溜まる
歯列を舌先でなぞられてぞくりと背筋が震えて
押し返そうと鷹士の両肩をつかんでいた両手首は鷹士に捉えられ
何時の間に壁際に追い込まれたのか
トンと壁の感触を背に受けて両手首も壁に押し付けられていた
そして未だに続く口付けは既に濃厚なもので
後頭部までもが壁に押し付けられるほど激しいものに変わっていった
ケビンと全く違うキス
相手が実の兄である鷹士だというのに
何故こんなにも嫌悪を感じないのかと不思議に思えてならなかった
それどころか
(・・・やばい)
気持が良いらしい事を俺の下半身が語っている
微かだが腰に疼きを感じているのだ
実の兄相手におかしいとは思うのだがこの事実は認めざる終えない
しかしそんな事を梅雨知らずらしい鷹士は今だキスのみ
まさかここまで長時間ディープなキスをしておいて
それだけということもあるわけがなさそうなのだが
何しろ相手はあの変なところは超絶鈍感な鷹士だ
本気でキスのみで終わらせる可能性のほうが大きい気がする
(こっ・・・ここまでしておいてキスだけだったら本気で殴る・・・っ)
煽られた自分の状況が状況なので
なんだか思考が先程と逆転している感が否めないのだがこの際関係ない
そしてとうとう鷹士の唇が離れて
離れて・・・
「・・・ふぅ」
鷹士の第一声 『 ふ ぅ 』 +満足そうな満面の笑み
夜の10時頃
寝る前の読書をしていた一ノ瀬蓮は
開け放した窓の外から秋の鈴虫の鳴き声と共に
マンションの管理人と思しき人物の叫び声を聞いたそうな